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Hynemosphere *ヒネモスフィア*

日々のつれづれを書いたり書かなかったり

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それは7月のある日のことじゃった。
あバラ屋に棲む中年女がようやく重い腰を上げ、庭木の剪定を始めた。
この女は一度始めると限度というものを知らない。

バッサバッサと情け容赦なく切り落としていく様はまるで鬼のようじゃった。

大きくなりすぎたアジサイも短く切ってしもうた。
来年は…
花は咲かぬじゃろうて。

女の家のアジサイの葉は斑入りで、その爽やかな色味が女のお気に入りじゃった。
中でも一本の枝だけ、真っ白な葉が出るものがあった。
その枝は手をつけず残した。
白い葉は夏らしく涼しげで、日陰の庭も明るくなるじゃろう。
そんな計算じゃった。

日陰の庭は、さっぱりを越え、丸坊主になってしもうた。

それから1週間ほどして

お気に入りの白い葉のふちが茶色くなり始めた。
日焼けしてしまったのじゃ。
今までは高く生い茂った他の枝がきつい西日をさえぎっていたのじゃが、今はない。
白い葉は、白い肌と同じく日光に弱かった。

女は取り返しのつかぬ事をしたと嘆き暮らしたそうな。

5afc1773.jpg

しょぼ~ん。。。。。

いやそれほど嘆き悲しんではいませんがね。
まさか日焼けでいちりちりになっちゃうとはおもわなんだ。
色白さんは植物もUV対策が必要なのね。┐(´д`)┌

剪定から一ヶ月ほど経ちまして、新しい芽が吹き出してきております。
普通の斑入りですがやはり白多め?かな。
もうちょいすればちっとは見られるようにはなるでしょー。
ははははは、楽しみだ(若干強がり入ってます)

アジサイに限らず、斑入りの品種は斑が入っていないものに比べて成長が遅く弱いものが多い。
これは白い部分に葉緑素がない分、栄養を作り出す機能が弱いから。
この枝とは逆に、時々斑の入らない真緑の葉っぱが出る枝が出現するのですが、それはもう根本からバッサリ切り落とします。
全部緑色な分、成長力が旺盛なんです。
放っておくと斑入りの葉が負けてしまうので、たくましく生きようとするアジサイさんには申し訳ないけれど、フツーのアジサイになられては困るので切り落とします。

本当にこの枝だけ真っ白な葉っぱが出るんですよ。
枝まで白い。
これを挿し木にして白葉アジサイを作ろうかとも思っているんですが、どうなのかなあ。
あまりにも弱々しい印象だからなあ。


いつだったか、緑色の花の咲くアジサイはウィルスに感染しているため、珍重がらずに抜いた方が良いというニュースが出てました。
新品種として販売されてしまったものもあるそうです。
虫を通して他のアジサイに感染するらしいです。
で、数年のちに弱って枯れるのだとか。

ウィルスに冒された緑花も、突然変異の白葉も原因は違っても弱いのは一緒のようで。
人間の観賞価値っていうのは案外植物にとっては残酷かもしれないですね。

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”hynemosphere”というブログタイトルは 与謝蕪村の俳句「春の海 終日 のたり のたりかな」の終日(ひねもす)+atmosphereでの~んびりゆ~っくりま~ったりふ~んわりとした雰囲気という意味を込めて作ったオリジナルの言葉です。 辞書引いてもありませんよ、念のため。
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